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- 868 :本当にあった怖い名無し :2006/02/22(水) 09:49:02 ID:1YHvNlKC0
- 小話投下します…
親戚に山を所有してる方が居まして、
その方、生前は趣味で山の手入れなどしてました。
その山に遊びに行った時の話で、もう15年くらい前の事です。
趣味の一環らしく、キノコの栽培などもしていて、
秋にキノコ狩りに家族で行かせていただいたんです。
でもやんちゃなガキだった私はキノコ狩りなどすぐ飽きてしまい、
近くの林の中で探検したりして、勝手に遊びだしました。
そのうち、少し鬱蒼とした見渡しの悪い場所に小さな沼を見つけました。
沼といっても本当に小さく、泥沼のような感じです。
ああいう場所は虫などたくさん居ると思うのですが、
虫どころか…何故か生き物の気配が感じられない場所でした。
無性に怖くなり、回れ右して親の所へ戻ろうとしたんです。
なのに、足が進まない。足元を見ると、何故か片足が沼にはまっている。
もちろん、最初から沼には入ってません。近くまで寄って見てただけです。
もがけばもがくほど、足は深くはまってしまって、膝くらいまで沈みました。
そのうち、何故かはまっていない方の足まで重くなってくる。
気付けば大丈夫だったはずの足まで沼にはまっていました。
どうしようも無くなって、泣き出しそうになった時、
心配して探しに来てくれたオカンに救助されました。
あれだけ抜けなかった足が、簡単にスポンと抜けて…
(大人の力と子供の力の違いと言えばそれまでですがw)
その後すぐに帰宅し、妙に疲れて車中では爆睡してました。
特に後遺症などは無いですが、怖くてしばらく山には行けなくなりました。
思いっきり泥にはまっていた割に、両足ともそんなに汚れてなかったのが不思議。
何だか沼がじわじわと捕まえに来たような…不気味な体験だったです。