skip to main |
skip to sidebar
- 115 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2005/12/26(月) 00:42:09 ID:pH0vvhn30
- 友人の話。
アトイさんと呼ばれるものが出る山道が、彼の高校の通学路にあったという。
日が暮れてからそこを通ると、ヒタヒタ、ヒタヒタと、まるで裸足で歩いて
いるような足音だけが、すぐ後ろから着いてくるのだと。
アトイとは“後追い”が訛ったんだろう、と学生たちは考えていた。
ある夕暮れ時、怖がりの女学生が運悪く追いかけられた。
その女学生、走って逃げようとしたせいか、慌てて荷物を落としてしまった。
どうしよう?戻って拾った方がいいかな?
焦って振り向くと、丁度落とした荷物の辺りで「ズシャァ!」と大きな音が
した。目には見えないがどうやらアトイさん、荷物に躓いてこけたらしい。
静寂が辺りを覆ったが、やがていつもの足音がヒタヒタと聞こえ、来た道を
ゆっくり引き返していったという。
その後しばらく、アトイさんは姿?を見せなかった。
口さがない学生たちは皆、「バツが悪かったんだろうな」と噂したそうだ。
- 120 :本当にあった怖い名無し :2005/12/26(月) 02:11:49 ID:DBWaRPAO0
- 「べとべとさん、先におこし」
って呪文は伝わってなかったのかな。