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扉をくぐると

188 :本当にあった怖い名無し :05/02/17 03:59:27 ID:tFTXuF9EO
怖くないですけど、子供の頃の話を一つ。
近くに小さい山があって、友達と遊んでいました。
山の中に何故か扉があって(木と木の間にどこでもドアが括り付けてある感じ)ドラえもんごっこをしたりして遊んでいました。
ある時、扉をくぐって反対側に出た瞬間に急に蝉の音が消えて、振り返ると一緒に遊んでいた友達がいなくなっていました。子供ながらに異常を感じ、もう一度扉をくぐって戻ると、蝉の音はするのにやっぱり友達はいない。しかも夕方になってる。
泣きながら家まで走って帰りました。その後も何度かどこでもドアで遊んだけど、何ともなかったなぁ。

191 :本当にあった怖い名無し :05/02/17 04:33:59 ID:ieH4Py+00
>>188友達はどうなったのさ?

197 :本当にあった怖い名無し :05/02/17 15:27:51 ID:bsQrrTIh0
>>188
友達・・・・・


 

くぐるな。

214 :本当にあった怖い名無し :05/02/18 22:25:31 ID:BHgAhSg9O
>>210コワッ!
後、>>210を聞いて思い出した、友から聞いた話を…

十年ほど前友達のAは、山に登った(どこの山だか忘れたらしい)。
そんな急な斜面じゃ無かったから、Aは親達を置いて走って登っていた。
親と離れすぎたので、待っていると道から外れた所に鳥居が有るのを見つけた。
好奇心から鳥居をくぐろうとした時。
「くぐるな。」
と、女の子でも出せ無いような声で止められた。
周りを見るとすぐそこに狐が一匹いた。
「?」と思った時、狐があの透き通るような声で、
「この先は、人の入る所に非ず。」
と言って鳥居をくぐった瞬間、狐は消えてしまった。
急に怖くなり、親と合流して、さっきの場所を通ると鳥居は無くなっていた。
Aが言うには、「あの先は、狐の国になっているに違いない。何故ならあの狐は、鳥居に入る時二本足で歩いていたからだ。」と、しみじみと語っていた。

 

山の神様?

579 :本当にあった怖い名無し :2005/03/27(日) 07:42:23 ID:mPN/wWEB0
なんか良い話の後にスマンが、山の神様つながりで、ウチの親父さんから聞いたヘンな話。

若かりし頃、早朝に川沿いの土手をジョギングしていたら、前方に一人の男が立っているのが
見えてきた。田舎にいるはずの兄だ。良く似た人だろうと思っていたが、近くに寄ってよ~く見ても
兄そのものにしか見えない。声をかけると、
「おう、お前か。早いな」
と応える。他人の空似ではなく、間違いなく兄その人。
アレ、いつコッチ出て来たの? と訊くとギュッと顔を顰めて、
「山の神様? わからんなぁ」
と脈絡のない言葉が返って来た。え? と戸惑ってるうちに、パッと消え去る兄の姿。
これは兄ちゃんの身に何かあったな、場合によっては死んだのかも知れん!
と家に引き返し、田舎の兄宅に電話。ところが
「おう、お前か。早いな」
と電話に出る兄本人。土手で兄を見て云々、山の神様などと言って云々、と
今しがた自分が見て来た事を説明すると、
「山の神様? わからんなぁ」
と訝しげな返答。まあ山には気をつけとくよ、と話を切り上げる兄。
電話を切って一拍置いて、兄の言葉が土手で聞いたものと同じだと気付き、
数日間釈然としない嫌ァな気分が残った。

だ、そうだ。ちなみに親父さんの兄は未だ健在。



 

ポリタンクの中で

676 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE :アンゴルモア暦06/04/01(金) 23:54:47 ID:3E4fJhhP0
ある時期、毎月登っていた山には、湧き水があった。
水道からポリタンクに注いだ水を持ってそこまで行き、そこで水を捨て、
湧き水に入れ替えるのが習慣だった。
ポリタンクは直方体に丸い口がついている形で、容量は1リットルから
2リットル程度。
必ず、どんな時でもそこでは小休止を取った。

週休二日など夢物語だった頃、仕事を片付け、一人で夜の山道を歩いていた。
翌朝の出発地まで、できるだけ早く着いて、眠りたかった。

休憩したのは、そこがいつもの場所だから、大変うまい水が
湧いている場所だからに過ぎない。
とはいえ、ぽつんと一人。
さっさと水を入れ替えてしまおうと、ポリタンクから水を捨てて
藪を掻き分け、湧き水の流れにポリタンクを沈めた。

ふと気付いた。
手元が明るい。
見回すと、漆黒といって良い闇。
手元に目を落とすと、やはり明るい。

ポリタンクが、というよりポリタンクの中で水が光っているのだ。
ゆらゆらと揺れる水に合わせるように光が揺れている。
小さな流れからポリタンクの口に触れ、流れ込んだ水が
光を発している。

不思議な思いで水を眺め、ポリタンクを目の高さに掲げた。
半透明のポリタンク越しに光る水の水面上、何かが光を
はね返してきらめいている。

677 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE :アンゴルモア暦06/04/01(金) 23:55:48 ID:3E4fJhhP0
虫だろうか。
光はともかく、虫や木の葉が入り込むのは、それほど珍しい事ではない。
ポリタンクの口から中を覗いた。

合戦中だった。
小さな小さな船にのぼりを立て、もっと小さな人間同士が刀と槍で戦っている。
声は聞こえず、赤と黄色の二手に分かれた小船の集団同士が船を寄せ合い、
小さな人々が船から船へと跳び渡り、突き合い、斬り合っている。
服装は色鮮やかだが、それ以上はよく分からないほど人々は小さい。
もっとよく見ようとポリタンクを傾けると、船が湧くように現れる。
水面が揺れると、その小さな突起が形をなし、小船が現れるといった按配だ。
斬り合いに負け、船から転げ落ちた小人は、しぶきも上げず、そのまま
水に溶けてゆく。

何かを積み上げ、それに火を放って火の玉のようになった小船が水面を走り、
それに体当たりされた小船は、ひとたまりもなく砕け、沈んでしまう。
ポリタンクを揺らし、水面が揺らめくと、沈んだよりも多いかと
思えるほどに、小船が湧き上がる。
際限のない殺し合いを目の前で見ているにも関わらず、美しかった。
間違いなく、美しかった。

ぴちっと水がはね、俺の目に当たった。
目をつぶり、目を開き、まばたきをした。
闇だった。
水の流れる小さな音が聞こえた。
ポリタンクに口をつけ、水を飲んだ。
うまかった。

 

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