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∧∧∧山にまつわる怖い話Part5∧∧∧ の投稿を表示しています。
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- 13 名前:雷鳥一号[sage] 投稿日:03/12/17 18:20
- 知り合いの話。
通いなれた山道の、見通しの良い坂を下っている時のこと。
ふと下の方に目をやると、記憶にある地形と違っていた。
驚いて目を上げると、道の先が延々と地平まで続いて見えなくなっていた。
道は玉砂利の引かれた立派なもので、赤い鳥居が鈴なりに連なっていたという。
落ち着こうと、目を閉じて十を数え、深呼吸を三回した。
再び目を開いた時には、いつも通り里へ続く細い道に戻っていたそうだ。
- 29 名前:105 ◆Fy/1.pr/0U [sage] 投稿日:03/12/17 22:21
- 父から聞いた話。
私の父は、昔から山登りが好きで、
大学生の時には、サークル活動とは別に
一人でも登山していたらしいです。
ある秋の日、父はあまり高くない地元の山に
散歩程度の気持ちで、出かけたそうです。
ふもとから一時間もかからずに頂上につき、
ベンチに腰を下ろして、いつものように双眼鏡を取り出し、
ふもとの景色を眺めようとしたそうです。
しかし、双眼鏡を通して見えたものは、
自分達の住む田舎町ではなく、どう見ても西洋の町並みでした。
おかしい、と思って、双眼鏡から目を離してふもとを覗くと、
今度はいつも通りの町並みが見え、
もう一度双眼鏡を覗くとまた西洋の町が見えたそうです。
結局何度やってもそれは同じことで、
2時間後、ついに父も観念して山をおりたそうです。
今もあれがなんだったのか気になって仕方がない、と父は言っていました。
- 64 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/12/18 14:32
- 父から聞いた曾祖父の話
夕刻、川土手を歩いていたら、ふらふらとおかしな歩き方をする男がいたそ
うだ。あまりにも足取りがおぼつかないので川に落ちないかと心配していたら、
案の定ドボンと転落してしまった。こりゃいかんと急いで駆けつけたのだが、
おかしなことに川の中には誰もいない。首をかしげながらもその日は家に帰っ
て寝てしまった。
数日後、土手を歩いていたらまた同じように千鳥足で歩く男を見つけた。今度こそ
正体を見極めようと、足下に落ちていた石を男に向かって投げつけた。すると男は
泥人形のようにバラバラになって川に落ちていった。
一体あれは何だったのか、と村の年寄りに聞くと、「そりゃおめぇ、カワウソに
化かされたんだ。」と笑われたそうだ。
- 103 名前:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:03/12/19 20:59
- 知り合いの話。
一人で山に登った帰り道でのこと。
いつの間にか、ブツブツと呟く声が後ろの繁みから聞こえてきた。
身を硬くして振り返ると、繁みの切れ目から一匹、猿に似たものが姿を現した。
大きさや姿形は猿そのものだが、その顔は壮年の男のものだった。
まるで人間のように背中を伸ばして歩いていたという。
驚愕している彼の耳に、それの呟きが聞こえてきた。
・・・だいすけ まさる まさゆき けんじ あきら・・・
猿は男性の名前を次々に呟いていた。
うち一つが彼の父親の名前だった。
ピクリと反応すると、猿は呟くのを止め、嫌な笑いを浮かべて近寄ろうとした。
「違う、それは父の名前だ」
思わず力いっぱいに否定した彼を、猿は凄い目つきで睨みつけた。
しばし睨みあった後、猿はぷいと繁みの中へ戻っていった。
彼は麓まで後ろも振り返らずに駆け下りたのだそうだ。
もしもその時、彼の名前が当てられていたら、何が起こっていたのだろうか。
- 155 名前:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:03/12/20 22:21
- 友人の話。
一人で山歩きをしていた時のこと。
休憩しようと荷物を降ろすと、背側に何かがくっついているのに気がついた。
まだあまり熟れていない、何かの果実のようだった。
薄気味の悪いことに、実の表皮にはまるで人の顔のような凹凸が浮き出ていた。
その口に見える部分で、ザックの紐に噛み付いていたらしい。
どこで取り付かれたのかは、まったく分からなかった。
物好きな彼は、人面に触る気がしなかったこともあって、その果実をつけたまま
山歩きを続けたそうだ。
二つ尾根を越えた所で、ボトリという落下音が聞こえた。
振り返ると、人面果が転がりながら、下生えの中に消えていくところだった。
ああやって生息圏を拡げている植物なのかな。
そう思ったのだそうだ。
- 192 名前:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:03/12/22 01:40
- 知り合いの話。
彼が高校の山岳部にいた頃の話。
ある山系を三泊四日で踏破するという予定で、夏季合宿に出かけた。
運悪く、初日の昼から濃いガスが出て、足元もろくに見えなくなったそうだ。
とりあえずガスを抜けようと思い、先導役の彼はひたすら前進したという。
途中で道が分からなくなり、どうしようかと悩んでいる時。
唐突に霧が切れ、眼下に見覚えのある小さな無人駅が見えた。
そこは最終日のゴール地点に定めていた場所だった。
四日で踏破する予定の距離を、彼らはわずか三時間と少しで達成していた。
OB会に出るたびにその時の話が持ち出されるそうだ。
皆、いまだに不思議でならないと言っている。
- 199 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/12/22 08:09
- >>195
>>192と同様の体験をした事があります。
子供の頃、家族でキャンプした時に迷子になり霧の中をさまよって、
人の声がする方へ歩いていったら隣の山のキャンプ場でした。
管理事務所から連絡してもらい、父に車で迎えに来てもらったんですが、
車では二時間近くかかった道を、僅か10分ほどで歩いて来てた事になって、
不思議でした。
勿論、直線距離だと近かったのかもしれませんが、
それにしても子供の足で10分は無いよなぁ、と…思うんだけどなぁ。
- 193 名前:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:03/12/22 01:42
- 友人の話。
秋の山に一人でこもっていた時のことだ。
朝目を覚ますと、体が何かごわごわした物で覆われている。
慌てて身を起こすと、テントの中に茶色の物体がばらまかれた。
彼が寝ていた寝袋の中に、いつの間にか枯れ葉がぎっしりと詰め込まれていたのだ。
眠りにつく前には、枯れ葉などテントのどこにも無かったという。
不思議なことに、彼が野営したのは針葉樹林の中だったのだが、寝袋の中に入って
いたのは、すべて広葉樹の葉だったそうだ。
- 242 名前:自分の体験 投稿日:03/12/24 11:02
- 小1ぐらいんときいつも遊んでた家の裏山(墓&公園あり)
行っていつもはあまり行かないちょっと奥
行ったら、洋風チックな赤い屋根の家があった。
立派な庭、門もあり。でもいつもはそこは草が
ボーボーで草掻き分けたらちょっとした崖になって
るはずなのに。次の日行ってみたら無かった。
一緒にいた友達もまだ覚えてるみたいです。
- 315 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:03/12/24 21:06
- さてさて、嵐にかまわず一つ昔語りでも
常連コテのみなさんにはまったく及ばない出来でしょう
が、寂しい山男どもにプレゼントだ、ゴルァ!w
明治以前は鉄砲に使う鉛の弾を猟師自身が溶かして作っ
ていたという
夜なべ仕事に炭火で鉛を溶かし、底の丸い鉄鍋で弾を丸
める作業を続けていると、不思議なことに家の年老いた
猫がコクリ、コクリと首を振る。
猟師はさして気にもとめず、夜が更けるまで次の猟に使
う弾を作り続けた
翌日
山にうっすらと雪が積もり始めたその日は、師走とはい
えまれに見る不猟の一日で、黄昏時が迫ろうというのに
山鳥の一羽も姿を見せない。さすがの猟師もとうとう諦
め山を下りることにした
日は暮れ、雪明かりでようやく道が見える時分に猟師は
山の出口にさしかかった
- 316 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:03/12/24 21:08
- と、その時、林の中に二つの光りが見えた
すぐに獣の目と知れたがその輝きが尋常ではない。猟師
はすぐに鉄砲を構え、頭とおぼしき位置を撃ち抜くが、
一瞬瞳が隠れると同時に弾は金属音をたててはじき返さ
れた
事態の飲み込めぬ猟師は弾を込め、続けざまに撃つが皆
同じように弾かれる。とうとう前日に作った弾を全て撃
ち尽くしてしまうと、それが分かるのか瞳がゆっくりと
近づいてきた
猟師達は昔からの習いで、いざという時の為たった一発
だけ余分の隠し弾を常に持っている。猟師は隠し弾を鉄
砲に込めると、これが最後と覚悟を決めて引き金を引い
た。最後の弾は見事に当たり、すさまじい悲鳴と共に影
が倒れ込んだ
勇んで猟師が駆け寄ると、なんとそこには年老いた飼い
猫が額を撃ち抜かれて死んでいた。横には玉を作る鉄鍋
が落ちており、これをかぶって鉄砲を防いだものと知れ
た。前の日、この猫がしきりと頷いていたのは玉の数を
数えていたのであろう
畜生は長ずると化けて人に害を及ぼす
この猟師の村ではそれ以降、畜生の見ている前で玉を作
ることはなくなった
- 482 名前:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:04/01/01 16:04
- 同僚の話。
ある年の大晦日、彼が檀家になっているお寺の鐘が、まったく響かなくなった。
撞いてみても、鈍くこもった音が短く聞こえるだけだった。
除夜の鐘は、人間の持つ百八つの煩悩を落とすためのものだという。
しかし煩悩が強すぎる者が鐘を撞いた場合、その煩悩が鐘に重く残るらしい。
結果、鐘の音が鈍くなることが稀にあるのだという。
明けた年初め、寺の住職さんが鐘の下でお経を上げた。
しばらくすると、鐘の音は元通り響くようになったそうだ。
一体その人たちは、どんな強い煩悩を抱いていたのだろうか。
- 613 名前:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:04/01/07 00:34
- 知り合いの話。
彼のお爺さんは猟師をしていたそうだが、その山には奇妙な獣がいるのだという。
それは丸々と太った地ネズミの姿をしていたらしい。
猟をしていると、山道の行く手にふらりと姿を現すそうだ。
近づくとネズミの身体はボコボコと膨張し始め、倍くらいも膨れ上がる。
そして甲高い悲鳴とともに破裂して、臓物をあたり一面に撒き散らすという。
出くわしてしまうと、獲物が取れなくなる上に、大怪我をすると言われていた。
そのため、しばらくは家にこもって物忌みをするのだそうだ。
獲物を獲り過ぎないようにという、山の神様の報せかもしれんな。
猟師たちはそう言って素直に従っていたそうだ。
- 617 名前:雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:04/01/07 00:57
- >>613
この物の怪は地元では「コダマネズミ」とか呼ばれていたようです。
コダマ=木霊でしょうか。
昔は獲物を獲り過ぎないための、何らかの仕組みが存在したのかもしれません。
それが人為によるものか、人外によるものかは分かりませんが。
後者だった場合、私たち現代人の目にはどのように映るのですかね。
- 651 名前:626[sage] 投稿日:04/01/08 00:39
- コダマネズミの話。
私もうろ覚えなので他にご存知の方に補足頂きたい。
民話伝承の本で読んで、オカ板のどっかでも見ました。
ある猟師たちが山小屋で獲物待ちをしていると
臨月間近の女が助けを求めてきた。
女の上に妊婦など、ケガレの最たるものだが
あまりに苦しそうで哀れな様子に、猟師たちは招きいれ介抱してやった。
翌日、女は12人の赤ん坊を産んだ。
産まれたばかりだというのにもう元気にはいはいをして居る。
女は礼をのべ、山神であることを明かした。
そしてこの小屋に来る前に尋ねたコダマの小屋では
けんもほろろに扱われとても悔しい思いをしたと語った。
後に猟師たちがコダマの小屋へ行ってみると
そこには栗色で背中に3本線が入ったネズミがいた。
コダマの人数と同じ6匹だったという。