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- 839 :N.W ◆0r0atwEaSo [sage] :2005/12/04(日) 15:33:34 ID:q6cN+cdd0
- 昔、聞いた話。
舞い落ちる雪の粒の中に、極くまれに、木の葉型のものがある。
それを風文と言う。
風文は、人肌に触れ、融ける瞬間、声になる。
それは、山で遭難した人の今際のきわの言葉。
はからずも死者となり、魂は黄泉路を、身は山路に留まらざるを得なくなった者を、
雪様が憐れみ、近しい者に届けてくれる便りだ。
雪様の姿は千差万別。
ただ、いつも足元に白い仔兎が遊んでいるらしい。
それで、風文を貰った人は、かぼちゃ程の小さな祠を作り、中に小さな雪兎を祀る。
お供えは、熊笹の上、胡桃の殻の片割れにお団子、もう半分にお酒を上げる。
話してくれた夫婦は、ご主人のオーバーの袖口に付いた風文から、確かに息子の声を聞いたと言う。
“ごめん、春にはきっと帰る”
その言葉どおり、翌年の春の終わりに、彼は山から帰って来た。
以来、風文は来ないが、息子の命日には、庭に小兎のちょこなんと納まった祠が作られる。
- 832 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/12/04(日) 03:42:26 ID:GYUYfZrX0
- 知り合いの話。
彼は山に椎茸を栽培するための小屋を持っている。
小屋の手入れをしに行っていた時のこと。
ほだ木を整理していると違和感を覚えた。
まさか・・・自分が用意していた数より、増えていないか?
おかしく思い引っ張り回している撃ち、何本かのほだ木に異変が起きた。
灰色の先端に、二つの眼がぱちくりと開いたのだ。
しばし睨み合いこをした後、木の表面は波が走ったかのようにぶれた。
ぶれが治まると、元通り何の変哲もない木材に戻っている。
怪しい木には手を触れぬことにして、その日は山を下りることにした。
次に小屋を訪れた時、ほだ木の数は記憶にある数に落ち着いていたという。
- 830 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/12/04(日) 03:38:48 ID:GYUYfZrX0
- 友人の話。
幼馴染と近くの山へ枇杷を採りに行った時のこと。
雑談しながら登っている山道の上の方から、何か転がってきた。
断面に年輪が見える。丸太だ。大きさは一メートルほど。
勢いはなかったが、当たれば怪我くらいするだろう。
やり過ごそうと道脇によった。
丸太はそのままコロコロと二人の真横まで転がってきた。
そこでピタリと静止する。
驚いた彼らを、何とも説明できない違和感が襲った。
強いて言えば「何かに様子を伺われている」といった感じか。
少し間があって、また丸太は転がり始める。
丸太が視界から消えるまで、彼らは身動きできなかった。
後日、幼馴染が彼の祖父から聞いたところによると、二人が見たものは
地の者にコロゲとかコログなどと呼ばれているものらしい。
丸太に擬態しているが、実際は蛇の類だという。
縁起が悪くなるので、行き逢っても無視しろと言われたそうだ。
- 831 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/12/04(日) 03:40:15 ID:GYUYfZrX0
- 知り合いの話。
持ち山の手入れをしていると、おかしな音を聞いたという。
グ・・・ググゥ・・・グゴォ・・・
手を止めて耳を澄ます。生き物の鼾のようだ。正体はわからない。
出来るだけ音を立てずに、鼾の主の姿を探すことにする。
右手奥の少し開けた場所で、どうやら目当ての相手を見つけた。
自分の目を疑う。
そこで気持ち良さ気に鼾をかいていた者。それは太い丸太だった。
端面には年輪がある。枝を落とした切断痕もちらほら見受けられる。
それだのに、腹に当たる部分が微かに上下している。生きている。
起こしたりするようなことはせず、静かにそこを立ち去ったそうだ。
- 834 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/12/04(日) 03:52:16 ID:GYUYfZrX0
- こんばんわデス。
木材に化けるモノ関連の話がいつの間にか溜まっていたので、UPしときます。
一応、中国地方で集めたネタでして、特に一話と二話は、我がお膝元H県。
これって、バチヘビとかツチノコの類と同じモノなんでしょうかねぇ。
他の地方では、何と呼ぶのでしょうか。
地元だけに見てみたいとも思いますが、まぁ、山ン中で丸太に追いかけられたり
したら、私だったらそりゃ一目散に逃げるでしょうなぁ(苦笑)。
最近ヘタレ化が著しいし。
でわでわ。おやすみなさいデス。
- 762 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/30(水) 06:09:32 ID:sighCOjI0
- 知人の猟師さんに伺ったお話。
熊を撃ちに行かなければ行けないときは、鳥撃ちや鹿撃ち用の
バラ玉じゃ駄目で、(散弾ということらしい)必ず、散弾銃なら、一発玉(ライフルスラグ)
を使わなければ駄目だと。(ベンツのドアも抜くという威力の奴ですね)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%A3%E5%BC%BE%E9%8A%83#.E5.AE.9F.E5.8C.85.E3.81.AE.E7.A8.AE.E9.A1.9E
そして、やっぱり、「隠し玉」は今でも、散弾銃の時代になってさえ、持っていくのが
心得なんだそうです。
「ライフルは、精度は良いし、装弾数も多いし、(国内では散弾銃は2+1発まで、ライフルは5+1発まで)
威力も高いけど、高くて買えない人もいるから、そう言う人は、散弾銃をいいのを一丁だけ買って、
鳥撃ち用のバラ玉(50-100発ぐらいのが散る)、兎や鹿用の弾、(拳銃弾ぐらいのが9-12発入ってる)
熊撃ち用の一発玉っていうように、弾丸の種類で使い分けるんだ。そうすると、一丁で済むから。」
「散弾銃は、ポンプ式もあるけど、日本じゃ三発しか入らないから、二連式がほとんどだぁ。
猟師の中は、チューブ(弾倉)の中身を抜いて(スペーサーを取って)5-6発入るようにしてる人も居たけど。
猟に行って、山で抜いて、帰る時にまた詰めるんだぁ。」(銃刀法違反です)
「山親父(クマ)を撃って、仕留めると、必ず嵐になるんだ。山が怒るのさぁ。
驚いたけど、カナダの人とこの間猟の話で盛り上がったとき、あっちのひとも同じことを言ってたんだ。」
「山にはいるときは、シシ(猪)もそうだけど、猿には、気をつけなよ。やつらの顎は強いから、
噛まれると手がちぎれるよ。
でも、猿共は頭が良いから、銃を持ってる奴らには近づいてこないけど。」
愛用の剣鉈を見せて貰いました。刃渡り一尺、玉鋼製。錆びた日本刀を、刀鍛冶に打ち直して貰った自慢の品
で、藪払い、薪割りから獲物の皮剥、調理まで幅広く使えるそうです。
- 756 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/11/29(火) 23:47:42 ID:LUe3dlOX0
- 知り合いの話。
彼の叔父さんは、奥山で炭焼きをしている。
泊まり掛けで遊びに行った時に、そこで不思議な動物を見たという。
深夜炭焼き釜の前で談話していると、ふっふっふという音が聞こえた。
「何か来た」と思い外を見やると、蒼白く光る生き物が林の中にいた。
馬だ。大きくはない。しかし仔馬ではないような印象を受けた。
何とも奇妙なことに、馬は身体から薄い光を発している。
月も出ていない暗闇だったが、その身体は闇の中にはっきりと確認できた。
蒼い馬は、下草の中に顔を突っ込んで何やら探している様子。
やがて上げられたその口には、太い蛇が咥えられていた。
そのままかっかっかと一息に呑み込んでしまう。
と、いきなり馬は彼の目を真正面から覗き込んできた。
爛々と光るその目に身が固まった。
「こいつは馬じゃない!馬なんかである筈がない!」
身動ぎも出来ずにいると、馬は彼に興味を無くしたのか自分から目を外した。
あっと思う間もなく、そのまま闇の中へ姿を消してしまった。
- 757 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/11/29(火) 23:49:03 ID:LUe3dlOX0
- (続き)
「大丈夫か?」叔父さんの一言で我に返る。
足が震えて立っておられず、そのまま尻餅をつく。
「何あれ!?」と問いかけると、あっさりとした答えがあった。
「この山の神様さね」
「水の道を操るのかどうか知らないが、あの馬が地面を蹴飛ばすと、
そこから清水が湧くのさ。干魃の時にもかなり助けてくれたそうだ。」
だからその里では、昔から山神様として敬っているのだと。
「実際向こうにこちらを助けるつもりがあったかどうか、それは本当の
ところわからないがね。自分が水を飲みたかっただけかもしれん。
しかしまぁ、そういう訳だからちょっかいは出すなよ」
叔父さんがそう釘を刺すと、それ以上この話題は続かなかった。
彼は今でもちょくちょくそこに遊びに行っているが、あれからその蒼い馬を
見たことはないそうだ。
- 758 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/11/30(水) 00:06:00 ID:2fYbLf8z0
- おばんです。風邪引いてグタグタのサンダーバードです。
うぅ、ツライっす。でも仕事休む訳にはいかないしなぁ(涙)。
今晩このスレを読んでいて、「そういや山の主様というか神様のネタがあったなぁ」
と引っ張り出してきたうちの一本です。
まぁ実際のところ、彼の叔父さんが言うように、人が勝手に力持つ動物のことを
『自分たちの神様』に封じているのかもしれませんが。
人に神様として祀られたことで、「そうか俺って神様だったんだ」と自覚(勘違い?)
したような、変わった山怖話も聞いております。
他にも白い鹿という話もあるのですが、こちらは祟り神らしくて・・・
そのうちボカして書き込みますデス。
(後略)
- 964 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/12/12(月) 02:45:25 ID:ZvAQiMIt0
- >>756
>いきなり馬は彼の目を真正面から覗き込んできた。
馬は片目づつしか見えないぞ。真正面から焦点合わせて見ることなんて不可能!
ネタとバレたが児童向けの創作としてはオモロイ
- 966 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/12/12(月) 02:58:25 ID:xRfE8BHQ0
- >>964
「馬じゃない」って書いてあるじゃん。
- 968 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/12/12(月) 04:34:39 ID:gQRfc0Lv0
- >>966
「いきなり馬は」って書いてあるじゃん。
- 975 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/12/12(月) 20:42:02 ID:d5WAllob0
- >>964
馬の視界はほぼ 360 度あるんだが。
馬が正面向くことはおかしくない。
一度遠くから呼んでみ。正面向くから。
- 991 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/12/13(火) 10:33:08 ID:c1druqC10
- 馬はUMAやねというのは・・・・ww嘘
西洋では海の波は馬に喩えられるらすいよ「ラストユニコーン」だったと思うけど海の波が馬の群れに変わる描写があったと思うよ
で、前出の馬がヒズメで叩くと泉が湧くつうのも西洋の妖精譚に出てくる話
山岸涼子の妖精王でもそういう件があるよ
で、馬は水に関係あるらすい
- 992 :本当にあった怖い名無し :2005/12/13(火) 10:53:35 ID:3UxJ18+sO
- ケルピーですな
- 734 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/29(火) 11:02:59 ID:mpuswWhn0
- じっちゃんから聞いた話。
昔、やたらと蛇が多く「蛇山」と渾名された山があったそうな。
その山に入る者には毒蛇にやられるものが多かったという。
ある時、蛇山に入った猟師が恐ろしい唸り声を聞いた。
声を辿っていくと、藪の中で真っ白な大蛇が、頭を食いちぎられて息絶えていた。
その躯には、至る所に巨大な猛禽の爪痕が残っていたという。
恐ろしさに逃げ帰った猟師が、山で見たことを話すと
村の老人達は
「山の主様が代わった。これで蛇は減るだろう。」
と皆に告げ、その日の内に前代の主である大蛇への供養と
新たな主である猛禽を迎える儀式が行われたという。
その後、蛇の被害は減り、代わりに山には鳥が増えたそうだ。
「その山はよく主が代わるそうでな。白蛇の前は猪、その前は山犬だったそうだ。」
最後にそう語って、爺ちゃんはこの話を締めくくった。
- 713 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/27(日) 21:24:38 ID:PH8JokES0
- 「山の御池には、昔から龍神様が住んでいる。
俺は見たことがある。
一枚が顔ほどもある鱗を纏った長い躯が
池の底に沈んでいた。」
爺様の話である
実際に件の池に行ってみたことがある
龍が住むにはちょっと狭そうだった
- 710 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/27(日) 18:31:16 ID:PH8JokES0
- 山で青白い炎を纏った人が歩いてるのを見た
祖父に話したら「まだおるのか。」とポツリと呟いた
- 696 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE [zenratai@hotmail.com sage] :2005/11/26(土) 07:59:44 ID:FgFSsCqV0
- 夏と秋、山小屋でアルバイトをしていた後輩が下山してきた。
朝から晩まで追い回されるように過ごし、ほんの少しの山歩きを
楽しんだらしい。
その山小屋は、夕方ともなると宿泊する登山者で満杯になり、
靴が整然と玄関付近を埋め尽くす。
無論、整然と靴を並べるのは我が後輩の役目だ。
指名されたわけではないが、何となく、後輩の役目になってしまった。
靴を各自で保管すれば良さそうなものだが、小屋の主人の方針で
客の靴は玄関に並べておく。
翌朝、客が出かけ始めると、玄関から靴が消えていく。
ある朝、全ての宿泊客が出払った後、靴が一足だけ残された。
年季の入った古い登山靴だ。
昨夜、これがあっただろうかと思い返してもはっきりしない。
覚えきれないほどの人数が泊まれるような施設ではない。
小屋の主人に声をかけ、靴を見に玄関へ戻ると、すでに靴はない。
翌朝、彼の忙しい一日が始まり、宿泊客の出発が一段落し、
せわしない一日の中でも、時間の流れが少しだけゆったりする頃、
玄関の掃除を始めようとする彼が見るのは、昨日と同じ靴だ。
- 697 :全裸隊 ◆CH99uyNUDE [zenratai@hotmail.com sage] :2005/11/26(土) 08:00:29 ID:FgFSsCqV0
- 小屋の主人を呼びに行った。
無論、二人が戻る時には靴など残っていない。
三日目にも靴はあったが、もう彼は主人を呼びに行かなかった。
小屋の主人を連れてくることが、靴の主を追い立てる行為に思えた。
数日後、客が出払った後の玄関に、その靴はなかった。
代わりに食堂のテーブルに彼宛の封筒が置かれていた。
封筒を開くと、しわくちゃの千円札が一枚。
客からの心づけだから取っておけと主人に言われ、彼は千円札を
財布に入れた。
千円札に印刷されている人物は、伊藤博文だった。
あの靴と同じくらい年季が入った、古い札だった。
- 659 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/22(火) 17:04:35 ID:nPb4xYi80
- 爺様ばっかりではアレなんで他の話でも・・・。
リア小時代の先生の話。
先生が引率として行った山での宿泊研修で
夕食の時間にある問題が起こったという。
班ごとに別れた生徒達が、バーベキューやカレーなどを
自らが火をおこし、調理をして食べるという手筈になっていたのだが
どの班も一様に
「火が点かない」
と口を揃えて先生に訴えてくる。
火起こしに慣れたプロの指導員ですら
どんなに木を擦り合わせても煙も出ない有様だったという。
天気は乾燥気味の晴れ、風もないのに、何故かまったく火が起きない。
ライターやマッチなどの火は出るのだが
いざそれを薪や枯れ葉に燃え移らせても、みるみるうちに消えてしまう。
これはどうしたことだ、先生達は頭を捻っていると
指導員の一人が「あっ!!」と、何か思い出したように叫ぶと
やおら山に分け入っていった。
何事かと見守ること数十分、体中に泥やら枯れ葉を付着させた指導員が
フラフラになって戻ってきて
「どうもスイマセン。山頂の神さんに火を起こす許可を貰い忘れてました。」
と曰ったという。
その後、問題なく火は起こり、生徒達はようやく食事にありつくことができたという。
- 660 :本当にあった怖い名無し :2005/11/22(火) 17:19:59 ID:dVMzVTLn0
- >>659
今時木を擦り合わせるって…
- 664 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/22(火) 20:33:54 ID:Hi7q44A00
- ボーイスカウトはマッチ3本で火を起こせるよう訓練されるとか。
新聞紙も使っちゃいけないのでナイフで枝を薄く削ったり枯れ葉を使うんだと。
- 646 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/21(月) 17:12:59 ID:3sZqfdqF0
- 爺様の話。
山仕事中に大雨に降られ
カッパを羽織って作業を続けた爺様。
フードに当たる猛烈な雨音しか聞こえない中
黙々と下生えを刈っていると、ふと音が消えた。
不信に思って顔を上げると、相変わらず雨粒は
勢いよく顔に当たるのに音が一切聞こえない。
「こりゃあ耳がイカレたか?」
と呟いたら、その自分の声はハッキリ聞こえたそうな。
試しに持っていた鎌の刃を指で弾くと
キンッと小さな金属音が確かに聞こえる。
それなのに雨音だけがまったく耳に響かない。
奇妙に静まりかえった山の中で、爺様は心細くなり
震えながら「勘弁してくれ。」と小さく呟くと
それに答えたのか、唐突にバチバチッ!とフードを叩く雨音が戻ったという。
「狐狸の類にからかわれたんだろうな。」
と当時を思いだして語る爺様であった。
- 602 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/20(日) 11:39:42 ID:HVB6oQVC0
- 爺様の話
山で草取りをしていると、背後から肩をトントンと叩かれ
「ぬし様が通りますので、ちょっと失礼。」と何者かに話しかけられた。
途端、草刈りのために屈んだ姿勢のまま、体が動かなくなったそうな。
瞬きもできないまま、しばらく待っていると爺様の背後を
何か巨大なものがその身をズルズルと引きずりながら通り過ぎていったそうだ。
恐ろしくて生きた心地もしなかったが、ズルズルという音が聞こえなくなった辺りで
再び何者かに「ご迷惑をおかけしました。」と耳元で囁かれ
その瞬間、爺様は盛大に小便を漏らして気絶したそうな。
気が付くと、時間はさほど経っておらず、日もまだ充分高かったが
夕暮れまで仕事をする気になれない爺様は、荷物を纏めて早々に家路に着いたそうだ。
途中、今まで草刈りをしていた山肌をふり返って見たが
巨大な何かが通ったような痕跡は見つけることができなかったと言う。
- 603 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/20(日) 16:08:06 ID:3UQ7P4O50
- 山のぬしともなるとちゃんと礼をわきまえた付き人がついているのか。
- 600 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/20(日) 10:40:43 ID:HVB6oQVC0
- >>599
長年飼ってた猫が
「俺は余所へ移ることになった。今まで世話になった礼と
跡目を置いていく。達者で暮らせや。」
と流暢に口をきく夢を見て目覚めると、猫はいなくなっており
戸口の前に蔓で編まれた二つの籠が置かれていた。
一つの籠には雉が5羽と砂金の入った袋が
もう一つには真綿が敷かれ、中に真っ白な子猫が眠っていた。
雉と砂金は大層なお金になり、子猫は長じてねずみ取りが大変上手になったという。
爺様が聞いたという猫の恩返しの話でした。
- 581 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/19(土) 17:33:54 ID:zEOsGJOx0
- 親父殿に聞きました。
母ちゃんの実家は佐渡島の山奥にある。
この山奥っぷりというのが半端ではなく
麓の「お隣さん」まで原チャリを飛ばして20分かかるという
ほんと~に辺鄙な所にある。
これ、前置きね。
昔々、親父殿と母ちゃんが結婚する前の話。
母ちゃんの両親にご挨拶するために、親父殿の運転で
その辺鄙な山道を車で登っているとき、異変が起こった。
助手席で寝ていた母ちゃんが、突然に
「だめよ!後で!!」
と大声で叫んだそうな。
その声にビックリしたものの、寝言だろうと思って
そのまま運転を続け、無事に母ちゃんの実家まで辿り着けたそうな。
車から降りると、母ちゃんは土産物を積んだトランクを開け
「あぁ~、やっぱりやられたぁ。夢じゃなかったのねぇ。」
と残念そうに言ったという。
何事かと親父殿もトランクを覗き込んだのだが、そこには
土産物として持ってきた菓子類が食い荒らされ、残骸が散らばっていたという。
「寝てたらねぇ、後部座席に小さな子供達が座ってお菓子を食べてる光景が見えたのよ。
これは山のタヌキだと思って怒鳴ったんだけど・・・遅かったわぁ。」
と、さして怖がる風でもなく語る母の姿に、なんだか人外魔境に
迷い込んだ気分になったと親父殿は語るのであった。
- 582 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/19(土) 17:37:11 ID:zEOsGJOx0
- ちなみに親父殿は、その時になんとなく
「なんでキツネだと思わなかったんだ?」
と尋ねたそうな。
そしたら母ちゃんは
「佐渡島にキツネはおらんのよ。昔、領主に悪さして追い出されたんだって。」
と、これまた事も無げに語ったそうな。
- 543 :コピペだけど1/4 [sage] :2005/11/18(金) 12:30:59 ID:NdrjjlRk0
- 539 名前:名無し職人[sage] 投稿日:2005/11/18(金) 10:47:51
うちの爺さんは若い頃、当時では珍しいバイク乗りで
金持ちだった爺さん両親からの何不自由ない援助のおかげで
燃費の悪い輸入物のバイクを暇さえあれば乗り回していたそうな。
ある時、爺さんはいつものように愛車を駆って
山へキャンプへ出かけたのだそうな。
ようやく電気の灯りが普及し始めた当時、夜の山ともなれば
それこそ漆黒の闇に包まれる。
そんな中で爺さんはテントを張り、火をおこしキャンプを始めた。
持ってきた酒を飲み、ほどよく酔いが回ってきた頃に
何者かが近づいてくる気配を感じた爺さん。
「ツーリングキャンプ」なんて言葉もなかった時代。
夜遅くの山で出くわす者と言えば、獣か猟師か物の怪か。
爺さんは腰に差した鉈を抜いて、やってくる者に備えたそうだ。
- 544 :コピペだけど2/4 [sage] :2005/11/18(金) 12:31:27 ID:NdrjjlRk0
- 540 名前:名無し職人[] 投稿日:2005/11/18(金) 10:48:33
やがて藪を掻き分ける音と共に、「なにか」が目の前に現れたのだそうな。
この「なにか」というのが、他のなににも例えることが出来ないものだったので
「なにか」と言うしかない、とは爺さんの談である。
それはとても奇妙な外見をしていたそうだ。
縦は周囲の木よりも高く、逆に横幅はさほどでもなく、爺さんの体の半分ほどしかない。
なんだか解らないが「ユラユラと揺れる太く長い棒」みたいのが現れたそうだ。
爺さんはその異様に圧倒され、声もなくそいつを凝視しつづけた。
そいつはしばらく目の前でユラユラ揺れていたと思うと、唐突に口をきいたのだそうな。
「すりゃあぬしんんまけ?」
一瞬なにを言われたのかわからなかったそうな。
酷い訛りと発音のお陰で、辛うじて語尾から疑問系だと知れた程度だったという。
爺さんが何も答えないでいると、そいつは長い体をぐ~っと曲げて
頭と思われる部分を爺さんのバイクに近づけると、再び尋ねてきた。
「くりゃあぬしんんまけ?」
そこでようやく爺さんは「これはオマエの馬か?」と聞かれてると理解できた。
黙っているとなにをされるか、そう思った爺さんは勇気を出して
「そうだ。」とおびえを押し殺して答えたそうだ。
- 545 :コピペだけど3/4 [sage] :2005/11/18(金) 12:32:02 ID:NdrjjlRk0
- 541 名前:名無し職人[sage] 投稿日:2005/11/18(金) 10:49:25
そいつはしばらくバイクを眺めて(顔が無いのでよくわからないが)いたが
しばらくするとまた口を聞いた。
「ぺかぺかしちゅうのぉ。ほすぅのう。」(ピカピカしてる。欲しいなぁ。)
その時、爺さんはようやくソイツが口をきく度に猛烈な血の臭いがすることに気が付いた。
人か獣か知らんが、とにかくコイツは肉を喰う。
下手に答えると命が無いと直感した爺さんは、バイクと引き替えに助かるならと
「欲しければ持って行け。」と答えた。
それを聞いソイツは、しばし考え込んでる風だったという。(顔がないのでよくわからないが)
ソイツがまた口をきいた。
「こいはなんくうが?」 (これはなにを喰うんだ?)
「ガソリンをたらふく喰らう。」 爺さんは正直に答えた。
「かいばでゃあいかんが?」 (飼い葉ではだめか?)
「飼い葉は食わん。その馬には口がない。」 バイクを指し示す爺さん。
「あ~くちんねぇ くちんねぇ たしかにたしかに。」 納得するソイツ。
そこまで会話を続けた時点で、爺さんはいつの間にか
ソイツに対する恐怖が無くなっていることに気が付いたという。
- 546 :コピペだけど4/4 [sage] :2005/11/18(金) 12:33:00 ID:NdrjjlRk0
- 542 名前:名無し職人[sage] 投稿日:2005/11/18(金) 10:52:41
ソイツはしばらくバイクの上でユラユラと体を揺らしていたが
その内に溜息のような呻き声を漏らすと
「ほすぅがのう ものかねんでゃなぁ」(欲しいけど、ものを食べないのでは・・・。)
そう呟くように語ると、不機嫌そうに体を揺らしたという。
怒らせては不味いと思った爺さんは
「代わりにコレを持って行け。」
と持ってきた菓子類を袋に詰めて投げてやったという。
袋はソイツの体に吸い込まれるように見えなくなった。
するとソイツは一言「ありがでぇ」と呟いて山の闇へ消えていったという。
その姿が完全に見えなくなるまで残念そうな「む~ む~」という呻きが響いていたという。
爺さんは、気が付くといつの間にか失禁していたという。
その夜はテントの中で震えながら過ごし、朝日が昇ると一目散に山を下りたそうだ。
家に帰ってこの話をしても、当然誰も信じてはくれなかったが
ただ一人爺さんの爺さん(曾々爺さん)が
「山の物の怪っちゅうのは珍しいもんが好きでな、おまえのバイクは
山に入った時から目を付けられていたんだろう。
諦めさせたのは良かったな。意固地になって断っておったら
おまえは喰われていただろう。」
と語ってくれたのだそうな。
以来、爺さんは二度とバイクで山に行くことはなかったそうだ。
ちなみに、件のバイクは今なお実家の倉に眠っている。
- 547 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/18(金) 14:04:04 ID:ntxS7fEN0
- 面白かった(゚д゚*)
お菓子で納得するって辺り、何か微妙に和n
いや和まねーよ((((゚д゚;))))
- 548 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/18(金) 14:12:05 ID:YSrpsquU0
- ちゃんと人の言葉を話すってのが何とも不思議だな。昔は人も物の怪も
心が豊かだったのかな。
- 576 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/19(土) 15:55:25 ID:zEOsGJOx0
- >>575
スマソ
これを書いた者なんだが
向こう(藁板)では不評でコッチに持ってきたんだが
まさか先を越されていたとはwww
ちゃんと読まないとダメね シツレイシマスタ
- 580 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/19(土) 17:24:25 ID:4+NMiGkB0
- >>576=578
乙!!なんと本人でしたか。
ちなみにお爺さんはどちらの出身の方ですか?
自分は何となく漠然と東北地方の話したと思って読んでました。
後、バイクのメーカーとかも良ければ教えてください。
- 583 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/19(土) 17:39:18 ID:zEOsGJOx0
- >>580
ご名答、爺ちゃんは陸奥のお人です。
バイクのメーカーまではわかりません モウシワケネー
幼い頃に一度見たことあるっきりなんで
- 551 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/11/18(金) 20:30:35 ID:JR6b9MD60
- >>543-546
興味深いお話、ありがとうございます。
人語を解す怪という存在は、これまた実に怖いですよね。
意思は疎通できても、価値観は理解も共有もできないという感じがしますデス。
似たような怪といいますか、ひょろ長くて人に話しかけて来るモノの話を採取して
おります。
山深い峠道でいきなり道路標識に出くわしたのですが、これが上から下まで
真っ黒クロスケ。何だコレ?と思い近よると
「ナニしてるの~?」
といきなり、その標識(のようなモノ)に問い掛けられたのだとか。
あまりのことに驚きを表すこともできず淡々と受け答えすると、「じゃあねェ~」
と間延びした声でズリズリ繁みの中に消えて行ったそうで。
一人きりになって初めて、腰が抜けていることに気が付いたんだそうです。
聞いたのは随分前のことなのですが、イマイチ上手く文に起こせず寝かせて
おりました。ま、こういうカキコも偶には良いかな、と。
それではまた、面白怖い話があれば教えてくださいまし。
雷鳥でした。
- 556 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/18(金) 23:03:44 ID:LS4SIJXT0
- やっぱり物の怪というのは自然の気と人の気が交わった時にでてくるんですかね?
言葉遣いがやや古い時代から現代っぽいあたりまでという辺りで、そんな気がしますね。
- 501 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/11/15(火) 19:24:51 ID:LvERK55o0
- 知り合いの話。
彼はその昔、仕事で南米に赴任していたことがある。
さしたトラブルも無く無事任期を勤め上げたのだが、何度か不思議な事柄に
遭遇したのだという。
ある山岳都市を訪れていた時のこと。
地元企業との打ち合わせで、応接室に通された。
向こうの重役が来るのを待っていると、奇妙な音を感じた。
どくん
いや音というより振動といった方が正しいかもしれない。
気のせいかとも思ったが、静かな室内に確かに響いている。
断続的に。規則的にリズムを取っているように。
- 502 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/11/15(火) 19:25:36 ID:LvERK55o0
- (続き)
音の出所を探していると、棚に飾られた一つの土器に目が行った。
仮面を被った人が、体操座りしているようなデザイン。
膝の上で両手を輪にしており、そこから蓋となって取れるような構造らしい。
凝視していると、焼き物の筈の器が脈動しているような気がしてきた。
調べに行こうか迷っているうちに、商談相手が来て機を逃す。
同時に、奇妙な振動音もパタッと止んでしまったという。
打ち合わせは無事に終わり、応接室を後にする。
それ以上の怪は起こらなかった。
その夜、同僚と夕食に出かけた時にその話をしてみた。
同僚も日本人だがその地に赴任して長く、何か知っているかなと思ったのだ。
少し顔を顰めて話し出す。
あのちょっと不気味な感じの焼き物でしょ。
近よらん方がいいですよ。
その昔、戦争捕虜の心臓を入れる器だったらしいですから。
本当かどうかは調べていませんが。
その夜に何を食べ、それがどんな味だったのか、全然思い出せないそうだ。
この国の人たちって、昔は一体どんな争いをしていたんだろうな。
ふと思ったが、彼もまた詳しく調べるようなことはしなかった。
- 505 :ぽたみがん [sage] :2005/11/15(火) 23:44:25 ID:7jmyBCjl0
- >>501-502
> この国の人たちって、昔は一体どんな争いをしていたんだろうな。
一説によれば、南米には恒常的に十分な量のタンパク質の供給源となる、適切な動物がいなかったので、
人間様を、お祭りのイケニエ→ウマー!という流れに放り込むシステムが確立していたのでは、という話も…
参考になるかはわかりませんが、下記にアステカのお祭り関係の情報のあったurlを
生贄カレンダー
ttp://www.bb.soma.or.jp/~concrete/myth/aztc_t03_0.htm
> その昔、戦争捕虜の心臓を入れる器だったらしいですから。
上記のページの先の2月のお祭り、トラカシペワリストリ「人の皮剥」に、捕虜の心臓を入れる『ヒカラの器』というのが出てきますがひょっとして…
残念というか、『ヒカラの器』の画像はみつかりませんでしたが
- 492 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/11/14(月) 21:50:43 ID:HO54GAN10
- 友人の話。
夕暮れの山道を一人で歩いていた時のこと。
上の方からカーンという音がして、道の少し先に空き缶が転がってきた。
誰かが蹴り飛ばしたんだなと考えたが、蹴った主の姿は一向に見えない。
怪訝に思いながらも缶の横を通り過ぎた。
五十メートルも歩いただろうか。
背後より再びカーンという音が響く。
驚き振り返ったが、既に空き缶は視界に入らなくなっていた。
しばらくして、またカーンと聞こえた。誰が蹴っている?
立ちすくむ彼を無視するように、音は段々麓の方へ下って行ったという。
- 476 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/14(月) 01:34:16 ID:0NtQ4N/B0
- 数年前、山を歩いてたら変な人に会いました。
道の真ん中で40程の女性が震えてて、
通りかかると「一緒に下山して下さい」って泣きながら頼むんです。
その様子が尋常じゃないので、何か事情があるのだろうと快諾しました。
歩きながら訳を聞いたのですが、私の言葉には反応してくれません。
山を下りるまで私の裾を掴んでいて、
しきりに念仏(メチャクチャですが)を唱えているようでした。
山を下りきったとき、「大丈夫ですか?」と声をかけたら、
恐る恐る周りを見回して「あぁーーー」といって崩れ落ちてしまいました。
肩を貸して休憩所を兼ねてるみやげ物屋に入って話を聞いてみました。
その女性があのあたりを通りかかったときに、
どこからともなく、わらべ歌のような歌声が聞こえたそうです。
見回しても誰もいなく、気のせいだと進んでいくと、
いつの間にかまた元の場所に戻っていて、再び歌が聞こえる。
歩くとまた戻る。だんだん歌声が近づいて来たとか。
しかも、だんだん相手の声に歓喜が混じってきた。
歌は数え歌らしく、近づいてくるごとに内容が聞こえるようになり、
「よっつ、よみじはぬけだせぬ。ひがくれ、たそがれ、いのちくれ」と
数えられたところで恐怖で動けなくなり、そこに私が通りかかったそうです。
私の知る限り、その山は特に変な言い伝えもなく普通の観光名所です。
そのみやげ物屋の老いた店員さんも、そんな話は知らないと言います。
すると、一緒に下山してあげた女性は、
「以前、同じように立ちすくんで居る人を助けてあげたことがある」とポツリと語りました。
私はちょっと嫌だな、と思いました。それ以来、1人で山には入ってません。
- 457 :本当にあった怖い名無し [sage] :2005/11/13(日) 19:24:07 ID:IPLu0myo0
- 私は航空自衛隊でパイロットをやってる者ですが、先月奇妙な体験をしたので聞いてください。
それは私と僚機の二機で、地形慣熟飛行の訓練を行っていたときのことです。
場所は中国山地上空、時間帯は1800過ぎ、ちょうど地平線に太陽が沈むころでした。
そろそろ基地へ帰投する時間ということで、45°左バンク姿勢をとったんですが、
ふと地面の方向に目をやると、西日を浴びて陰影の濃くなった山の頂付近に明滅
する灯りが。
登山者か?
そう考えてあまり気に留めてなかったのですが、緊急信号の可能性もあるので一応
僚機に無線を送ったんです。
ところが、「いや、こっちからは視認できない」との無線が。
編隊の間隔はおよそ20mほどですので、私から視認できて僚機からできないというのは
ありえないはずなんですが・・・。
- 458 :457 [sage] :2005/11/13(日) 19:53:38 ID:IPLu0myo0
- 続きです。
私は灯りが気になり始めたので、僚機にバンクの維持を命じ、その灯りの移動を確認しようと
考えました(移動してるなら緊急信号ではないはずですから)。
しかし、灯りが移動した感じもなく、いよいよ緊急信号かと思い、基地へ詳細を伝えるための
無線スイッチへ手を伸ばしたときでした。
HD越しに、その山を見ていたのですが、ふいに明滅する灯りが上昇し始めました。
当然頭の中は???状態。
その光る物体はフワフワと少しずつ上昇し、いよいよ当機と同じくらいの高度まで来ていました。
私は僚機に怒鳴るように同空域からの離脱を命じ、編隊を解して距離をとることにしたんです。
そして、その空域から20kmほどの指定空域まで離脱し、また光の方向に機首を向けたときです。
なんとすでにシルエットになった山の稜線から、無数もの光がフワフワと浮き上がっていました。
もちろん、すでに僚機も無数の光を視認しており、二機とも軽いパニック状態。
- 459 :457 [sage] :2005/11/13(日) 20:11:26 ID:IPLu0myo0
- 長文すみません。最後です。
私は危険だとは感じませんでしたが、万が一を考えてできる限り距離をとろうと思い、再びバンク
に入った時でした。
ちょうど同じ高度に漂っていた光の群れが、ものすごい速さで急上昇を始めました。
なにか、まるで示し合わせたみたいに全くの同時に。
そして、あっという間にその光は薄紫の空の中に消えていきました。
私と僚機は、しばらく口をきけないまま周辺空域を飛び続けましたが、燃料がやばくなったらコトですので
あわてて基地に帰投して、上官の聴取を受けました。
やばいな、なんて説明すればいいんだろう・・・と、かなりびびっていましたが、上官が一言、
「今日のは記録には残さんからな、よくある事や。気にするなw」
後で聞いた話ですが、空の世界では、山から浮かび出る奇妙な発光体というのはよくある話だそうです。
もちろん私も僚機も初体験でしたが。
けっきょく同僚との話では、死者の魂なんじゃないか、という結論になりました。
空も不思議なことがたくさん起こりますが、山がらみの不思議な話ということで書かせて頂きました。
読みにくい文章ですみませんでした。
- 460 :本当にあった怖い名無し :2005/11/13(日) 20:19:54 ID:UJKxO791O
- >>459
パイロットカッコヨス
でもそんなたくさん山で死ぬわけないやんw
- 462 :デビル ◆hO/jJrDVl. [sage] :2005/11/13(日) 20:30:12 ID:qj/Vs9B30
- >>460
昔から、死んだ人の魂は山から天に昇って行くって言われてる場所、いっぱいあるよ。
だから、必ずしも山で死んだ人でなくてもいいんじゃない?
- 420 :N.W ◆0r0atwEaSo [sage] :2005/11/12(土) 08:58:10 ID:+JwEx3vi0
- おはようございます。N.Wです。
知り合いの話
友人と山歩きをしている時、アケビがいっぱい生っているのを見つけた。
あんまり旨そうなので、土産にしようとそちらへ行きかけると、友人がダメだと言う。
「そっちは十二様のもんだからな」
じゅうにさまって何だ?と聞くと、天狗様だと言う。
「大丈夫、全部は採らないから」一歩踏出したとたん、何かが足元で弾けた。
(えっ?!)立ち止まり、下を向くと、更にビシッともう一つ。
小石かドングリかが、向うのアケビの方から飛んで来たようだ。
訳が解らず顔を上げると、今度は、礫に頬を打たれた。
「ほら、止めときな」友人が苦笑している。
諦めて踵を返し、先へ進んだ。
あっちの山でアケビは手に入れられなかったが、まるでその代わりのように、
こっちの山でむかごがどっさり採れた。
十二様の御山では、お許し無しに、落ち葉一枚持って帰る事も出来ない。
それがお一方なのか、たくさんおられるのか、はっきりとは誰も知らない。
ただ、不心得者が出ないよう、十二様はいつも御山を巡っておいでだという。
先日もハンターが二人、全身泥まみれになって降りて来たよ、と友人は教えてくれた。
「してみると、飛礫で済んで良かったと思う」
知り合いは真顔でそう語ってくれた。
- 437 :東亜文化大学生 [sage] :2005/11/13(日) 01:12:17 ID:vZPVvVNm0
- 十二様は、肉食だと思い込んでいたけど、そうじゃないんだな。
民俗学の教授の講義の時の雑談のエピソードの印象が強すぎた様です。