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- 501 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/11/15(火) 19:24:51 ID:LvERK55o0
- 知り合いの話。
彼はその昔、仕事で南米に赴任していたことがある。
さしたトラブルも無く無事任期を勤め上げたのだが、何度か不思議な事柄に
遭遇したのだという。
ある山岳都市を訪れていた時のこと。
地元企業との打ち合わせで、応接室に通された。
向こうの重役が来るのを待っていると、奇妙な音を感じた。
どくん
いや音というより振動といった方が正しいかもしれない。
気のせいかとも思ったが、静かな室内に確かに響いている。
断続的に。規則的にリズムを取っているように。
- 502 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] :2005/11/15(火) 19:25:36 ID:LvERK55o0
- (続き)
音の出所を探していると、棚に飾られた一つの土器に目が行った。
仮面を被った人が、体操座りしているようなデザイン。
膝の上で両手を輪にしており、そこから蓋となって取れるような構造らしい。
凝視していると、焼き物の筈の器が脈動しているような気がしてきた。
調べに行こうか迷っているうちに、商談相手が来て機を逃す。
同時に、奇妙な振動音もパタッと止んでしまったという。
打ち合わせは無事に終わり、応接室を後にする。
それ以上の怪は起こらなかった。
その夜、同僚と夕食に出かけた時にその話をしてみた。
同僚も日本人だがその地に赴任して長く、何か知っているかなと思ったのだ。
少し顔を顰めて話し出す。
あのちょっと不気味な感じの焼き物でしょ。
近よらん方がいいですよ。
その昔、戦争捕虜の心臓を入れる器だったらしいですから。
本当かどうかは調べていませんが。
その夜に何を食べ、それがどんな味だったのか、全然思い出せないそうだ。
この国の人たちって、昔は一体どんな争いをしていたんだろうな。
ふと思ったが、彼もまた詳しく調べるようなことはしなかった。
- 505 :ぽたみがん [sage] :2005/11/15(火) 23:44:25 ID:7jmyBCjl0
- >>501-502
> この国の人たちって、昔は一体どんな争いをしていたんだろうな。
一説によれば、南米には恒常的に十分な量のタンパク質の供給源となる、適切な動物がいなかったので、
人間様を、お祭りのイケニエ→ウマー!という流れに放り込むシステムが確立していたのでは、という話も…
参考になるかはわかりませんが、下記にアステカのお祭り関係の情報のあったurlを
生贄カレンダー
ttp://www.bb.soma.or.jp/~concrete/myth/aztc_t03_0.htm
> その昔、戦争捕虜の心臓を入れる器だったらしいですから。
上記のページの先の2月のお祭り、トラカシペワリストリ「人の皮剥」に、捕虜の心臓を入れる『ヒカラの器』というのが出てきますがひょっとして…
残念というか、『ヒカラの器』の画像はみつかりませんでしたが